吾作の気象予報士試験対策

 管理人である吾作は第55回の気象予報士試験に受験し、運よく1回で合格することができました。
吾作は理系出身であり、「気象」は全くの専門外であるものの、数式はそれほど苦もなく内容は概ね理解しやすいものでしたので文系の方たちよりは合格しやすい素地はあったかもしれません。
 気象予報士試験は毎回5~6%の合格率で難関試験と言われますが年2回試験が実施されていて、さらに学科試験合格で1年免除という規程があり、他の難関国家試験と比較すると段階を踏めて、受験機会も多いのでモチベーションを保ちやすく、チャレンジしがいのある資格なのではないでしょうか。
そこで、参考になるかどうかはわかりませんが吾作が行った試験対策について書いていきます。

〇試験半年前~2か月半前まで
 知識のインプットとして以下の参考書を繰り返し読み、参考書にある過去問等の例題を解きました。これらの参考書は初心者でも読みやすく書かれています。
 「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 学科一般知識編 気象予報士試験受験支援会」
 「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 学科専門知識編 気象予報士試験受験支援会」
 「らくらく突破気象予報士かんたん合格テキスト 実技編 気象予報士試験受験支援会」
 気象予報士試験のバイブルと言われる下記の書籍も読みました。過去の一般知識の試験にもこの本の図に関するものがよく出題されています。
 「一般気象学 小倉義光 東京大学出版会」

 ただし上記のうち、学科専門知識編は2014年時点のものだったので、新しい内容を気象庁のHPから補うようにしました。気象庁HPの知識・解説の「気象」と「地球環境・気候」のあたりは見ておいた方が良いです。台風予報、数値予報、警報基準(大雨、洪水)、高解像度降水ナウキャスト・降水短時間予報などは近年大きく変化していますので最新の内容をよく理解しておいた方がよいです。

〇試験2か月半前以降
 試験と同じ形式で時間を計って毎日過去問を解きました。平日は学科試験1科目分(一般or専門)、実技試験1回分(実技1or実技2)、休日は学科試験全科目1~2回分、実技試験2~4回分(試験1~2回分)を行うようにしました。概ね10年分の試験を2~3回繰り返して行いました。試験問題は一般財団法人 気象業務支援センターの気象予報士試験の「過去の試験問題」から直近から5年前までの問題用紙と解答用紙及び模範解答のpdfファイル、北上大さんが運営している「めざてんサイト」から無料のメンバーズルームに登録すると5年前よりも古い試験の問題用紙と解答用紙及び模範解答のpdfファイルがダウンロードできます。そのうち、実技試験の問題用紙と解答用紙はプリンターで印刷して、トレーシングペーパーも用意してなるべく本番と同じような状態で実施するようにしました。けっこうインク代はかかりますので、問題用紙は使い回すようにしました。さすがに模範解答だけでは理解できないところも多々ありますので、「めざてんサイト」の解説を利用させていただきました。ただし、「めざてんサイト」での解説は北上大さん個人の見解によるものが基本ですので、その点は留意する必要があります。数百円払うと動画による詳細な解説もみられます。(吾作は時間がなかったので、動画は利用しませんでした。)過去問を解くにあたって、「めざてんサイト」は吾作にとって非常に有り難いサイトでした。
 当初、実技試験は歯が立たず、時間(75分)が全く足りませんでしたが続けることによって、慣れて次第に早く解けるようになりました。あと、1~2回分は手を付けず、試験間際に本番と同じように実施して、力試しをしました。吾作からの実技試験のお役立ちポイントとしては、24時間に子午線10度(例えば、北緯30°~40°の子午線の長さ)の距離を進むと25ノット、12時間だと50ノットであることを覚えておくと、低気圧等の時速をノットで答える際に図中の子午線10度の長さと12時間あるいは24時間に低気圧が進んだ長さの比から短時間で時速を導き出せます。

〇本番
 令和3年1月31日受験会場は東京のお台場にあるタイム24ビルでした。コロナ禍の試験でしたので密になるのを避けるためなるべく早めに会場に到着するようにしました。試験会場は大部屋で間隔を開けて、長い机に2人が着席するというスタイルでした。午前中が学科試験2科目、午後が実技問題2回の試験でしたが、午前中で帰ってしまう人がけっこうな数いました。個人的にはやはり実技試験に手を焼き、2回とも時間が足りなかったです。終わった瞬間は実技試験は手ごたえはなく不合格だなと思いました。自己採点では科目試験は一般、専門とも15問中12問正解、実技試験は2つとも良くて65%ぐらいかなという感じでした。結果、実技試験は総得点が63%以上が合格基準ということで、合格基準が通常の70%より大きく下がったため、ぎりぎり合格できたという感じです。やはり過去問をたくさん実施したことが合格につながったと思います。

 ここまで読んでも全然参考にならないかもしれませんね。というより、読んでくれる人がそもそもいるのでしょうか? もし、ここまで読んだ奇特な方で気象予報士試験を受けてみようと思っている方がありましたら、是非がんばってください。気象予報士試験について何か聞きたいことがあれば本HPの問い合わせフォームから問い合わせてみてください。

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