30年間における気象台観測点の時刻別の総雨量

 管区気象台、地方気象台56観測点の1991年1月1日から2020年12月31日までの時刻別(毎正時)の降水量データを利用して、30年間における56観測点の時刻別の1時間の総雨量を算定し、日別の最大値を大きい順に並べてみました。30年間のTop10は下表のとおりです。

 表  1991年1月1日から2020年12月31日までの気象台観測点の1時間の総雨量のTop10

順位年月日/時刻総雨量(mm/h)
1位20041020/17h357.5
2位19980916/03h307.5
3位20171023/01h283.0
4位20091008/04h282.5
5位19950703/11h282.0
6位20171022/22h281.0
7位20131016/05h267.5
8位20191012/21h267.0
9位20091111/04h261.5
10位19990629/10h259.5

 全国の気象台観測点に限定しているため、全国のアメダス観測点による総雨量との順位は分布密度の違いでかなり傾向が異なるかもしれません。Top10には台風によるものが7つ、梅雨前線によるものが2つ、低気圧によるものが1つとなっております。近年、 梅雨前線による線状降水帯の集中豪雨が毎年のように発生していますが、 全国の気象台観測点で見た場合には、まばらに存在しているために強雨の範囲が局地的で捕捉しきれていないといえます。一方で台風は広域に強雨を降らしますので、気象台観測点に限定しても総雨量が多くなりやすいといえます。

 1位は2004年10月20日17時の357.5mm/hで、台風23号によるものでした。参考までにこの時刻の各気象台観測点の1時間雨量は下表の通りです。 30mm/h以上の「激しい雨」となっている地点はないものの、関東地方から中国・四国地方に至る広範囲でまとまった雨が同時間帯に降っており、20mm/h以上の「強い雨」が4地点、10mm/h以上の「やや強い雨」が12地点となっています。

表  2004年10月20日17時の気象台観測点の1時間雨量

地点名時間雨量(mm/h)地点名時間雨量(mm/h)
札幌  0.0名古屋9.5
函館  0.0津    25.5
旭川  0.0彦根  8.0
室蘭  0.0京都  15.0
釧路  0.0大阪  15.5
網走  0.0神戸  25.0
稚内  0.0奈良  5.5
青森  0.0和歌山6.5
盛岡  0.0鳥取  14.5
仙台  4.0松江  10.5
秋田  0.0岡山  12.0
山形  2.5広島  0.5
福島  8.0下関  0.5
水戸  2.0徳島  8.5
宇都宮7.0高松  13.5
前橋  8.5松山  6.5
熊谷  10.0高知  0.0
銚子  1.5福岡  0.5
東京  14.0佐賀  0.0
横浜  16.0長崎  0.0
新潟  2.5熊本  0.0
富山  7.5大分  0.0
金沢  8.5宮崎  0.0
福井  11.0鹿児島0.0
甲府  18.0那覇  0.0
長野  10.0宮古島0.0
岐阜  22.5石垣島0.0
静岡  26.5南大東0.0

 

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