管区気象台及び地方気象台の56観測点の1991年1月1日~2020年12月31日の10958日間の日別の降水量を集計して、各月における気象台56地点の1地点あたり平均の月降水量を算定しました。その結果から、1地点あたり平均の月降水量が多い順に並べて、Top10を示したのが下表です。
表 1991年~2020年の間で気象台56地点の1地点あたり平均の月降水量が多い年月のTop10
順位 | 年月 | 月降水量(mm/月) |
1位 | 202007 | 411.3 |
2位 | 201710 | 332.4 |
3位 | 201408 | 320.1 |
4位 | 199307 | 318.8 |
5位 | 201809 | 314.7 |
6位 | 201109 | 308.6 |
7位 | 200410 | 303.8 |
8位 | 201609 | 297.4 |
9位 | 200607 | 296.4 |
10位 | 199507 | 284.2 |
1990年代が2回、2000年代が2回、2010年代が6回と近年になって広域での豪雨災害が多い傾向を示しています。これらはすべて梅雨末期から秋雨前線&台風シーズンの7月~10月の4か月間に発生しており、このうち、Top3はすべて2010年代でした。1位は記憶に新しい令和2年7月豪雨で活発な梅雨前線の活動により南九州の熊本の球磨川が氾濫して大きな被害が発生した他、北九州、中国、東海・長野、東北でも豪雨により河川が氾濫するなどして広域で被害が発生しました。気象台1地点あたり平均の月降水量が400mmを超えたのは30年間ではこの月だけでダントツの多さとなっています。2位は超大型の規模で上陸した台風第21号及び前線による大雨・暴風によるもの、3位は平成26年8月豪雨で広島での集中豪雨により土砂災害が発生し大きな被害となりました。
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