30年間における気象台観測点の日最高気温の最低値

最高・最低気温

管区気象台及び地方気象台の56観測点の1991年1月1日~2020年12月31日の10958日間の日別の最高気温のデータから、当該30年間における全期間の日最高気温の最低値を調べてみました。まず56観測点の日最高気温の平均値が当該30年間において低い順にTop3となった日とその値は下記の通りです。

1位:1996年2月2日 1.73℃、2位:2001年1月15日 2.23℃、3位:2012年2月2日 2.74℃

30年間で56観測点の日最高気温の平均値が0℃未満となる真冬日は1日も記録されませんでしたが、1位の1996年2月2日は30年間で唯一の1℃台となっています。直近では2018年1月25日が3.24℃で8位となっています。ちなみに1位の1996年2月2日は1日の平均気温の低さでも30年間で1位となっています(ここを参照)。

次に観測点別に当該30年間において日最高気温の最低値を記録した日とその気温を下表に示します。最低値が2日以上記録している場合は直近の日付となっています。

表 1991年~2020年における観測点別の1日の最高気温の最低値を記録した年月日とその気温

地点名年月日最高気温(℃)地点名年月日最高気温(℃)
札幌  20190208-10.1名古屋201101160.5
函館  19960201-9.0津    199602022.3
旭川  20010115-13.4彦根  199602020.1
室蘭  19960201-8.8京都  201012311.7
釧路  20000126-9.6大阪  200401222.5
網走  20010214-11.9神戸  200401221.8
稚内  19960131-13.0奈良  200401221.2
青森  19960131-6.3和歌山199102232.3
盛岡  20100206-5.3鳥取  20160124-0.8
仙台  19960202-3.1松江  19910223-1.3
秋田  19960131-3.4岡山  201601241.3
山形  19960202-4.6広島  200401220.0
福島  19960131-2.8下関  200401220.6
水戸  199602170.0徳島  201601241.4
宇都宮19970122-0.2高松  199102231.8
前橋  201402080.5松山  200401222.1
熊谷  201402081.2高知  200502012.5
銚子  199701222.5福岡  201601240.6
東京  200301031.8佐賀  20160124-0.6
横浜  199602181.8長崎  20160124-0.2
新潟  20140205-1.1熊本  201601240.1
富山  19960202-1.8大分  201601241.3
金沢  20010115-1.9宮崎  201601243.8
福井  20010115-0.5鹿児島201601242.9
甲府  200601060.6那覇  2018020512.2
長野  19960202-4.3宮古島2018020512.1
岐阜  201101160.0石垣島2016012411.7
静岡  199602174.2南大東2005030614.3

30年間に気象台56地点中23地点が少なくとも1日は最高気温が0℃未満となる真冬日を記録したことになります。真冬日を記録した南限の方に注目すると西日本が記録的な寒さとなった2016年1月24日に九州の佐賀と長崎で真冬日を記録しています。

1991年~2020年の30年間において56地点で日最高気温が最低を記録した値のTop3は次のとおりです。

1位:旭川 2011年1月15日 -13.4℃、2位:稚内 1996年1月31日 -13.0℃、3位 網走 2001年2月14日 -11.9℃

日最高気温が-10℃以下を記録した地点は上記に札幌(-10.1℃)を加えて気象台の観測点では4地点のみです。逆に日最高気温の最低値が高いのは南西諸島の観測点でいずれも10℃以上ですが、南西諸島の観測点を除くと静岡が最低値4.2℃と最も高くなりました。高知、宮崎、鹿児島よりも静岡の方が高いというのはこの30年間でたまたまなのかもしれませんがやや意外ですね。

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