日本全体が寒かった日:1996年2月2日の天気図

気象台_1991年~2020年

「日本全体が暑かった日、寒かった日」において1991年~2020年の30年間で管区気象台及び地方気象台の56観測点の1日の平均気温が最も低い日は1996年2月2日の-1.24℃でした。この日の気象台の56観測点の平均気温を下表に示します。また、冒頭の図はその分布となります。

表 1996年2月2日における気象台の56観測点の平均気温の一覧

地点名平均気温(℃)地点名平均気温(℃)
札幌  -7.9名古屋-1.3
函館  -8.8津    -0.1
旭川  -10.8彦根  -1.5
室蘭  -7.5京都  -0.9
釧路  -8.9大阪  1.1
網走  -9.0神戸  -0.1
稚内  -7.0奈良  -0.7
青森  -7.1和歌山1.1
盛岡  -7.4鳥取  -0.8
仙台  -4.8松江  -1.6
秋田  -5.3岡山  -0.1
山形  -6.8広島  -0.7
福島  -4.7下関  -0.4
水戸  -2.8徳島  0.3
宇都宮-2.8高松  1.1
前橋  -1.9松山  0.4
熊谷  -1.1高知  0.5
銚子  -0.1福岡  0.2
東京  0.7佐賀  -0.4
横浜  0.6長崎  0.9
新潟  -3.7熊本  -0.4
富山  -3.5大分  -0.2
金沢  -1.8宮崎  2.6
福井  -1.7鹿児島2.4
甲府  -1.0那覇  12.0
長野  -6.8宮古島12.6
岐阜  -1.4石垣島12.5
静岡  1.2南大東14.0

この日、56地点の中で最も平均気温が低かったのは旭川の-10.8℃、高かったのは南大東の14.0℃ですが、南西諸島の4観測点を除くと最も高かったのは宮崎の2.6℃でした。北海道から九州に至る39地点で1日の平均気温が氷点下を記録しています。それでは、この日の天気図はどのようなものだったのでしょう。100年天気図データベースからダウンロードした1996年2月2日の21時の地上天気図、500hPa高層天気図は下記になります。

図 1996年2月2日21時のアジア太平洋地上天気図(原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」)
図 1996年2月2日21時の北半球高層天気図500hPa(原典:気象庁「天気図」、加工:国立情報学研究所「デジタル台風」)

この日の地上天気図は典型的な西高東低の気圧配置でちょうど北海道から九州のあたりで等圧線が南北に混み合っていて北寄りの風が強くなる気圧配置となっています。高層天気図からもオホーツク海にある高度4980m以下の低気圧から南西方向に日本列島の太平洋側に沿うようにトラフ(気圧の谷)が走っており、トラフに向かって北から寒気が入りやすい状況となっています。

1996年以降は気象庁のコメントも検索できます。この日のコメントは、

列島ブルブル。上川支庁の占冠で-31.0℃今冬一番。仙台の9時の500hPaは-46.5℃で記録更新。東京では晴天でも最高気温3.8℃日降雪量は敦賀68cm・高田は55cm。大分の積雪は1cmで10年ぶりの積雪。

いかにも寒そうなコメントですね。

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